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挫折を力に変えて。教育で明治の精神を体現

卒業生の活躍

挫折を力に変えて。教育で明治の精神を体現

駿河台で芽生えた「正義」への志

私が法曹界という「正義」の世界に憧れを抱いたのは、高校生の頃でした 。明治大学の体験授業に参加した際、複雑な社会問題を「法」という物差しで解き明かしていく。その過程に知的な興奮を覚えたことがきっかけでした 。「法という武器を持って、弱い立場の人を助けたい」という純粋な情熱が、私を明治大学法学部へと導きました 。

明治大学での4年間、学問と並んで私を形作ったのは、体同連*1剣道部での活動です。私たちの部は、日々の練習メニューの作成から部の運営方針、遠征の段取りに至るまで、すべてを学生たち自身が主体となって決定していました。

明治の校訓である「独立自治」を体現するような環境の中、ただ厳しいだけの上下関係に留まらず、同じ目標に向かって知恵を出し合う友人たちと過ごした時間は、何ものにも代えがたい財産となりました 。自分たちの足で立ち、自分たちで組織を動かす。この時に培われた自律心は、後の独立という大きな決断を下す際の、確かな精神的土台となりました 。

*1 体同連(たいどうれん):明治大学体育同好会連合会の略称。入学から就活まで組織横断で在学生をサポートしている。駿河台キャンパス、和泉キャンパスで活動する29団体が所属。公式HP :https://pando.life/meiji-taidoren 

司法試験に臨む。挑戦と挫折が教えてくれたこと

大学卒業後は、法科大学院へ進学し、司法試験合格を目指しましたが三度の不合格。あと数点というところで合格に届かない、悔しさを味わいました。そこで一度区切りをつけ、次なる目標として公務員試験への挑戦を決めました。

背水の陣で勉強に励んだ結果、国家総合職試験に合格できました。ただ当時は官庁からの任用(内定)を得るには至りませんでした。また、併願していた他の公務員試験も振るわず、試験に合格しても実務に就けないという現実に直面したのです。

当時の自分にとっては一つの挫折でしたが、今ふりかえると非常に大きな意味を持っています。「試験に受かるための知識」と「実際に結果を出すための戦略」の差、そして受験生が抱える不安や焦り。それらを、身をもって知ることができたからです。この経験こそが、後の教育者としての道を歩む上での貴重な糧となりました。

教育へ転身。学生たちの人生を好転させる術を模索

その後、資格取得を専門とする学校へ入社し、講師として立川校に配属されました。当時の立川校は、首都圏の中で合格率が伸び悩んでいる状況でした。伸び悩みの原因は「公務員になりたい」と強い意志を持って入学してきた学生たちが、合格を掴み取れずに去っていくことにもありました。

その現状を何とか変えたい、そう考えた私は、当時共に働いていた川下*2と「どうすれば受講生を合格へ導けるか?」を徹底的に模索しました。

最初に取り組んだことは、既存の在り方に疑問を感じた指導法や教材の見直しです。学生一人ひとりの状況に合わせた、最適なアプローチを構築し直しました。そして数年後、立川校は首都圏トップの合格率を達成。この経験によって「教育の質と形をアップデートすれば、もっと多くの人の人生を好転させられる」という確信を得ました。

その一方で、予備校業界全体を見渡せば、合格に必ずしも必要ではない過剰なカリキュラムによる受講料の高騰や、教材の質のばらつきという課題も見えてきました。

もっと安価に
そして日本一の質で、公務員を目指す人を支援できる場所を作る

そんな志を胸に、私たちは独立し、公務員試験対策プラットフォーム「公務員のライト」*3を立ち上げたのです。

*2 現 共同代表の川下裕史(かわしも ゆうし)氏のこと。
*3 公務員試験対策プラットフォーム「公務員のライト」 公務員を目指す全ての方を応援します!をテーマに豊富な教材や学びの場を提供。

知名度ゼロから日本一の教材へ

独立した当初は知名度ゼロの状態です。SNSやYouTubeを通しての情報発信に注力しました。「本来であれば有料でもおかしくない価値ある情報を、まずは惜しみなく届ける」という方針で、フォロワーが一人またひとりと増えるたびに喜びを感じながら、受験生と真摯に向き合い続けました。

受講生にとって最高に使いやすく
合格に直結する教材を世に送り出したい

その一心で、SNSに続いては執筆活動に心血を注ぎました。しだいに大手出版社数社、そして自社出版と、数多くの書籍刊行に結実していくことになりました。

書籍については、おかげさまでAmazonの各カテゴリーで1位を獲得、ベストセラーも複数、多くの受験生のバイブルとして活用されていますのでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。かつて自分が感じた「教材への違和感」を、自らの手で「理想の形」へと変えることができた。これは講師として、また経営者としても大きな自信へと繋がりました。

公務員試験の壁を壊し、志ある人材を送り出したい

現在、公務員試験はかつてのイメージとは異なり、多くの職種で低倍率な状況が続いています。しかし、いまだに多くの人が「自分には無理だ」「予備校代が高い」という先入観から、挑戦する前に諦めてしまっています。

私は断言します
公務員試験は決して難しくありません

正しい情報と、質の高い教材、そして適切な環境さえあれば、誰もが合格を掴み取れる試験です。その障壁となっている「教育費の壁」を取り除き、一人でも多くの志ある人材を公の場へ送り出すこと。それが、今の私の使命です。

<公務員への転職を考えている校友の皆様へ>
公務員という仕事は、あなたの働きによって誰かが救われ、地域や国がより良くなっていく、やりがいのある仕事です。もし迷っているなら、ぜひ一歩を踏み出してください。目指した時のその気持ちを持ち続けていれば、道は必ず開けます。

明治で学んだ精神で、優秀な公的人材育成に貢献

最後に、私の目標は、経済的な理由に関わらず、誰もが公務員を志せる環境を整えることです。優秀な人材が全国各地の自治体や官庁で活躍すれば、ひいては日本全体の発展に繋がっていきます。

明治大学で学んだ「権利自由、独立自治」。それは、自らの足で立ち、社会のために自由な発想で貢献することに他なりません。私はこれからも、教育という手段を通じて明治の精神を体現し、日本を元気にするために走り続けます。

いつか、公務員となった皆さんと、日本の未来をより良くする現場でお会いできることを楽しみにしています。

2007年
法学部卒業
三木 拓也
キャリア―ド合同会社 代表社員CEO
https://careerd.co.jp/